相談事例

相談例32 なぜ子供のいない方の相続手続きは難しいのか?③

相続人が多数のケースの場合、ネックとなるのは、人数の多い相続人全員の「意思疎通」であることは、前回の投稿で指摘しました。 人の財産は概ねですが、「不動産」・「預貯金」の2つに分けられるといえます。預貯金については、金銭なので割り算ができます。最終的には法定相続分で按分するケースも多い為、若干ハードルが低いといえます。 一方で①の不動産については、被相続人の自宅が所有の場合、換価などを
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相談例31 なぜ子供のいない方の相続手続きは難しいのか?②

まず前回の投稿でも指摘したように、単純に「相続人の数が多くなり易い」という事例があります。 子供がいない方の相続が発生した場合、通常、尊属(親や祖父母)は亡くなっていますので、第三順位の兄弟姉妹が相続人となります。 亡くなられる方の兄弟姉妹ですので、同年代(~15歳差前後)ですので、当然先に亡くなられている方もいます。となると代襲相続人は甥や姪ということになります。 前
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【兄弟相続】子供がいない方の相続手続き(子なし相続)の注意点やポイントを司法書士が解説

なぜ子供のいない方が亡くなった場合、相続手続きは難しいのか? 弊所のお客様の一定割合が「子供のいない方が亡くなった場合の相続」です。その割合は年々増えているように感じます。 理由としては、「相続にかかわる人が多くなるから」といえるでしょう。 相続人の決まり方 子供のいない夫婦の一方が亡くなった場合、配偶者(夫・妻)は当然、相続人です。 例えば、夫が
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相談例29 相続発生時に配偶者が老人ホームに入居していた場合にも、配偶者居住権は設定できますか?

被相続人死亡時に配偶者が老人ホームに入居していた場合にも設定できますか? <回答>  配偶者の生活の本拠が自宅から老人ホームに移っていた場合には設定できないけれど、ショートステイや入院のみの場合には設定できると考えられます。
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相談例28 配偶者居住権が設定されたら誰が居住建物の固定資産税を払うのですか?

相続登記の後に、所有者とは異なる物の配偶者居住権が設定されたら誰が居住建物の固定資産税を払うのですか? <回答>  固定資産税の納税義務者は、原則として所有者ですので、配偶者居住権が設定されても所有者が固定資産税を負担します。 改正後の民法1034条1項  配偶者は、居住建物の通常の必要費を負担する。 ただし、改正法では居住建物の「通常の必要費」は配偶者が負担すると規定し
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相談例27 共有の不動産にも配偶者居住権は設定できますか?

相続した不動産には共有のものも多いと思いますが、相続した共有の不動産にも配偶者居住権は設定できるのでしょうか? <回答> 建物が共有である場合には、この配偶者居住権は設定できないと解するのが相当と考えます。 配偶者居住権は「建物に居住する権利」ですから、他人の権利が存する共有不動産の建物には設定できないと考えるのが相当です 第249条 各共有者は、共有物の全部について、そ
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相談例26 配偶者居住権を設定した方がいいケースは?

不動産に配偶者居住権を設定した方がいいケースとしては、どんなケースが考えられますか? やはり横浜や東京などの都市部でしか使えない制度なのでしょうか? <回答> 典型的な例としては、自宅不動産以外に相続財産がない場合や、配偶者と子供が不仲であったり、疎遠である場合が考えられます。 例えば、配偶者である夫(父親)が亡くなり、相続財産が自宅と少しの現預金のケースを検討します。妻が自宅
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相談例25 配偶者居住権を売却することは出来るのでしょうか?

 売却も譲渡も出来ません。 配偶者だけに認められる権利なので、その他の人は権利を行使できません。但し、合意解除・放棄等によって消滅させることは可能です。
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相談例24 配偶者居住権を主張するためには、不動産登記が必要ですか?

 必要です。配偶者居住権は、登記をしないと相続人以外の第三者に対して、配偶者居住権を持っていることを主張 出来ません。   また、前提となる相続登記(被相続人から相続人への所有権移転登記)が必須となります。  配偶者居住権の設定 の登記の申請は,居住建物の所有者を登記義務者とし, 配偶者居住権 を取得した配偶者を登記権利者とする共同申請によることとなります。 配偶者居住権の設定 の登
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相談例23 配偶者居住権について教えてください

●配偶者居住権とは?   自宅不動産の権利を「使う(住む)権利」と「その他の権利」に分けて、配偶者と他の相続人が、別々に相続できます。子供が自宅の所有権を相続しても、配偶者は配偶者居住権(「使う(住む)権利」)で住み続けることができ、家の所有者ではないといって追い出されることはありません。   配偶者居住権の仕組みは、「家の所有権」を「家に住む権利(配偶者居住権)」と「配偶者居住権の
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